Org-mode 翻訳スタイルガイド

目次

1 文体

  • 原則として,「です/ます調」に統一する.

ただし,箇条書きの中やコマンドの説明など,場合によっては「である調」を
用いても良い.

2 英単語のカタカナ表記

  • 原則として「長音」を使う

ただし,慣用表現の場合は例外とする.

3 カタカナ表記における「・」

  • 原則として「・」を入れない.

オンライン・ショッピング => オンラインショッピング

ただし,人名は例外とする.

4 文頭意外の大文字

  • 原則として原語をそのまま利用する.

Emacs,Lisp,など.

5 算用数字と漢数字

  • 算用数字は,半角小文字で表記する.
  • 数を表す場合は,算用数字を用いる.(10人,70個)
  • 意味を表す場合は,漢数字を用いる.(一度の,二重の)

6 句読点

  • 「、。」に統一する.

PDFなどへの文書変換時に自動置換するため,厳守ではない.

7 単数形と複数形

  • 単数形と複数形でも訳が変わらず,カタカナ訳をそのまま用いる場合は最後の's'は訳に含めない

@<pre>
(○)archive => アーカイブ
(○)archives => アーカイブ
(×)archives => アーカイブス
@</pre>

8 英数字の前後

  • 半角スペースを含めない.

    => PO から texi に変換する技術的な問題から,含めない.

(外観は,翻訳作業終了後にバッチ処理で修正可能)

  • 同様の理由から,翻訳文には半角スペースを入れないこと.

改行が必要な場合は,
@<pre>
これは一行目です。\n
これは二行目です。
@</pre>
というように,改行コード(\n)を入れる.

9 強調する場合

  • クォーテーション(「"」「'」)は用いず,「」でくくる.

10 Texinfo コマンドについて

  • コマンドの書き写しミスに気を付ける.
  • 括弧の対応関係(閉じ忘れなど)に気を付ける.
  • node は翻訳せずに,英文をそのまま書き写す.
  • エスケープシーケンス(\, バックスラッシュ)の重複に気を付ける.
  • @pxref{hoge} は,(@pxref{hoge}) というように中括弧に含まれているのがルール
  • @xref{hoge} は,@xref{hoge}. のように半角ピリオドで終わるのがルール
  • 次のコマンドの中身は訳しても問題ない
@tsubheading{}
@b{}
@w{}
@samp{}
@i{}
@footnote{}
@emph{}
@r{}
  • @var{}の内部を訳すと,文字化けする可能性がある.

11 その他

  • 主語と述語を正しく対応付ける
  • 原則的に「能動態」で書く.受動態は主に,対象の客観的事実について使われる.
    => 「この機能は,3つの要素で構成されます」
  • 曖昧な表現/冗長な表現を避ける.
  • 3語以上連続する名詞で新しい単語を作らないようにする.「〜の」などを使う.

「Beamer class export」 => 「Beamerクラスのエクスポート」

  • 体言止めを避ける.
  • 二重否定を避ける.
  • 否定表現は肯定文に置き換える.
  • 意味のない語句を排除する

「説明を行う」 => 「説明する」

  • 口語を避けて文語で書く

「だけど」 => 「しかし」

著者: Takaaki ISHIKAWA

Created: 2018-10-27 Sat 08:19

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